ヨガアート®の誕生と歩み

【誕生秘話】
ヨガアート®は、なぜ“生きた哲学”と呼ばれるのか?
25年の歩みと未来への展望

「ヨガアート®」と聞くと、あなたはどんなものを想像するでしょうか?
美しいポーズを追求するメソッド?
それとも、ヨガとアートを組み合わせた新しいエクササイズ?

実は、ヨガアート®は単なるアライメントメソッドではありません。
それは、一人ひとりの身体と心の声に耳を傾け、芸術のように繊細かつ大胆に、人間本来の在り方を表現するための“生きた哲学”です。

小さな手書きメモから始まり、多分野の専門家との協働を経て、今や医療現場や海外からも注目されるまでに至った「ヨガアート®」の25年以上にわたる誕生と歩みの物語をお届けします。

始まりは、生徒の声と手書きのメモから

ヨガアート®の始まりは、決して派手なものではありませんでした。
エクロールヨガの講師チームによる小さな気づきと、仲間内での対話から生まれた手書きのメモ──それがすべての原点です。

「この指導法を言葉にして残してほしい」 「私たちにもその感覚を伝えてほしい」

そんな生徒たちの切実な声が講師陣を動かし、メソッドの可視化と体系化が始まりました。
医師、理学療法士、ダンサー、声楽家、僧侶、AI開発者など、多分野の専門家と協働しながら、最初の10年間は試行錯誤と検証の繰り返し。
そうして、現在のヨガアート®の形へと少しずつ成熟していったのです。


多様な人生経験が織りなす、唯一無二のアプローチ

ヨガアート®の根底には、講師陣それぞれのユニークな人生経験が深く息づいています。

  • 厚生労働省での政策立案経験者:法律や制度への深い理解と社会的視点が、指導内容に厚みをもたらしています。
  • 幼少期から瞑想を実践してきた者
  • 平和活動や国際交流に深く関わった者
  • 身体表現や芸術活動で自身を磨いてきた者

それぞれの感受性と探究心が交差し、他に類を見ないアプローチが生まれました。
さらに1999年、チームにアートセラピーの実践者が加わったことで、色や動き、音といった感覚的アプローチが心身の深層に作用し、ヨガの効果を高めることを発見。
ヨガと芸術療法を統合する、新たなメソッドの可能性が本格的に探究され始めたのです。


「形は合っているのに、呼吸が苦しい」
“外見の正しさ”からの決別、そして再統合

2011年、ヨガアート®の歴史における大きな転換点が訪れます。

「形は合っているって言われるけど、ずっと呼吸が苦しいままなんです」

ある生徒から打ち明けられたこの一言が、講師チームを根底から揺さぶりました。
従来の「この角度が正しい」「このラインが理想」といった見た目重視の指導ではなく、“本当に大切なのは内側から感じる快適さではないか?”という問いに向き合うきっかけとなったのです。

外見的な正しさよりも、内的な安心と快適さに重点を置いたオリジナルメソッドの開発。
それは当初、伝統からの逸脱と見なされることもありましたが、痛みや制限を抱える人々に劇的な変化をもたらしたことで、次第に信頼と関心を集めていきました。

感覚と解剖学、哲学と臨床知見を繋ぐこの取り組みは、国内外の医師や専門家との対話の中で時間をかけて磨かれていきました。


医療・教育現場からの信頼と、世界へ広がる可能性

特に2016年以降、ヨガアート®の原則とトラウマインフォームドケアが正式に教育体系の中核に組み込まれたことで、その可能性は大きく広がります。

近年では、講座の受講生の9割以上が医師・歯科医師・看護師・理学療法士といった医療従事者で構成される期もあり、専門職の現場から強い信頼が寄せられています。

eラーニングやリトリートも本格化し、今では47都道府県すべてに卒業生が存在。
インドネシア、オランダ、韓国、タイ、中国、フランス、ベトナムなど海外からの参加者も少なくありません。


ヨガ指導者の自立を支える「人間教育」

エクロールヨガは、25年以上の歴史を持つ教育機関として、技術の伝達にとどまらない“人間教育”を重視しています。

ヨガ指導者が精神的にも経済的にも自立できるよう、eラーニングと対面研修を融合した実践的な教育モデルを整備。
さらに、顧問弁護士による法律講座を実施するなど、プロとして長く活躍し続けるために必要な知識、哲学、セルフマネジメントの力を育む多角的な支援体制を整えています。


おわりに:人生を、芸術のように創造する道へ

実践と対話の積み重ね、さまざまな意見や視点を受けとめながら築かれた信頼、そして何よりも“人と人とのつながり”によって、ヨガアート®は今も進化を続けています。

ヨガアート®──それは、すべての人が自らの身体と心の調和を取り戻し、人生を芸術のように自由で力強く創造していくための、新たなヨガの道なのです。


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