1-51 tasyāpi nirodhe sarvanirodhānnirvījaḥ samādhiḥ
तस्यापि निरोधे सर्वनिरोधान्निर्वीजः समाधिः॥५१॥
それを確かに止めてしまった時、全ての解消から無種子三昧
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真智の作用をも終止すると、その分別の記憶を抑止する行も止まり心の作用すべてが止まる。この場合の止滅は離欲によってなされる。
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私たちが日ごろ感じ取りやすい『自分』という存在は、身体であったり心であったりします。ただ、そのどちらも変わりゆくものであり創造性の高い存在です。
永遠である本当の自分とは何か、その変わらない純粋なものに気づくことから始まります。
まずは気づき、そして知るのですが、その知識すら手放すことが求められます。
自分を知るために、周りに投影して比較して感じ取る現象すら放棄します。
純粋な存在、本当の私に出会うには全ての行を手放す必要があるのです。
そこからは、揺るぎない至福と自由に安らぐ状態が訪れるのでしょう。