ヨガのある生き方

庭の枯山水を見ていると、心が落ち着き自然と静を味わう姿勢に。
日本人の本来持っている気質や精神性との繋がりを感じます。
砂紋や石で水の流れや動き、さらには島や山を表現。白い砂と石の作るアーティスティックな世界。
石と砂紋の配置で、実際には存在しないものを感じとる、感覚の世界。
観る方にも、ある感覚や意識が要求されるアート。
静かに佇む。
沈黙の時間、そして静が似合う。
観るひとそれぞれが、それぞれの世界観で感じられる。

 

ある程度の決まりごとは持ち、さまざまな見方を堪能。ヨガと同じく奥深い魅力に引き込まれる。
そこにないものまでも五感を使って読み取る。
独特な感性をはたらかせるのに長けている日本人が作った静のアート。
目立たないけれど、実は誰もが携えていて、誇りに思うべき気質。
砂紋の素朴さ、規則的な整然としたライン。
まるで意志があるかのような流れ。
体をアートだと考えてみたら、アサナ(ヨガの姿勢)に意志が見えて、自分をどう表現していくのか、気付きが得られる。
あなたがヨガで魅力的に変化を遂げる理由。
しっかり心に落ちるほどではないとしても、ヨガに出会った時なにか変わります。
生み出す力、新しい愉しみを教えてくれる。
自分のことを額縁におさめられた絵のように眺めたり。
景色をきりとるように人生を観たり。
違う視点の学びを得るところが枯山水とヨガの繋がりに思える。
白い砂と、大小様々な石で魅せる、うねり、まっすぐな線、打ち寄せる大波、渦、三尊石組、石橋、滝石組。
実際の景色の模写と石の組み合わせによる抽象的な空間構成、それが枯山水の愉しみだとしたら、ヨガは、身体と人生とを繋いだ上でのアート。

私たちは生きるだけで立派なアーティストだから。

 

 

自分を自由に美しく表現してほしい。

ヨガがそうしてくれるのだと思います。