1-29 tataḥ pratyakcetanādhigamo’pyantarāyābhāvaśca
ततः प्रत्यक्चेतनाधिगमोऽप्यन्तरायाभावश्च॥२९॥
そうすると内観の力を得て、気づきが発揮され、また障害も消滅する
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ジャパの効用(1-28)により心を清めYogaに対する障害や諸条件を取り除いてYogaの道への準備ができる。
イーシュヴァラへの祈念やoṃのジャパによって本来の自己を知る。
自己の探究(スヴァーディヤーヤ)は聖典読誦とoṃを唱え意味を深く念想することにより知識がもたらされます。
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毎日を忙しく過ごされている皆さんは、肉体のレベルでも自分を知ることを難しく感じてしまうかもしれません。
Yogaの時間に身体の内側に目を向けて観察してみることから始めましょう。
まずは今どのような呼吸をしているのか、吸う息と吐く息に耳を澄ましてみます。
「なんだか息苦しいなぁ。」「緊張する・・・」などと思うかもしれません。
ゆっくりと深く吐いて、自然と入ってくる空気を受け止めましょう。
今度は「腰が痛い!」「私って硬いな。」など体の方から素直な声が聞こえてくるかもしれません。
「今日からは大切に扱うから大丈夫だよ。」と体にも声をかけ、安心してもらいましょう。
瞑想では、静かに坐ってみると心がザワザワおしゃべりをしていることに気づきます。
素の自分はあまりにも小さくて頼りなくてフワフワしているように感じます。
それでも焦ったり不安に思ったりせず、この時間だけでも『肩書』『役割』『分類』『資格』『性別』などを全て手放したような気持ちでシンプルになります。
飾りっ気は有りませんが、自分に対して嘘がない、このシンプルさが自分の芯になると感じます。
心の声と仲良くなれた瞬間でした。