1-48 ṛtambharā tatra prajñā
ऋतम्भरा तत्र प्रज्ञा॥४८॥
(内面の清澄の中で)真理のみを保有したそこに真の智恵(直観智)がある
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ṛtambharā ऋतंभरा 完全な真実。真理のみを保有し僅かな偽りもないこと。
命そのものが純粋性を取り戻したように内面が清澄になり至福を体験し真理を保有したそこに智恵がある。
ここで言う智恵は直観智であり知識とは異なります。自分が思う、信じている姿ではなく本当の姿を深く観ること。無伺定の極致において真我に還り清澄が生ずる過程で得た智恵の説明です。
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(肉体としての自分ではなく)至福を実体験する本当の自分、もしくは命の核が本当の顔を見せた時、そのものに戻った時、内面が本当の意味で清澄である時、無分別の智恵が現れます。
それは、単に自分が観たい希望の姿ではなく、もっと深いところで見つめた純粋な姿です。
真実を一度知ったからと言ってゴールではなく、内面の清澄を保つこと、続けることに意味があることを一緒に記しているように感じます。
私は解脱した、悟ったなどと言葉にすることが愚かであることが容易に理解できます。