全米ヨガアライアンスとは?RYT・RYS・RYT200・RYT500を解説【2026年版】

全米ヨガアライアンス(Yoga Alliance)とは?

Yoga Allianceは、ヨガ教師やヨガスクールのためのStandardsを定め、それらの基準等を満たす教師・スクールにcredentialを付与する組織です。

Yoga Alliance Standardsは、教育だけではなく倫理的な枠組みにも関わります。登録するRYTやRYSにはShared Ethical Commitmentへの同意も求められます。

日本では長年「全米ヨガアライアンス」という呼び方が定着していますが、公式名称はYoga Allianceです。


全米ヨガアライアンスは国家資格を発行する団体ではない

RYT200やRYT500は、日本の国家資格ではありません。

また、

「RYTを持っていなければヨガを教えてはいけない」

という日本の法律もありません。

Yoga AllianceによるRYTは、所定のtrainingや指導経験などの要件を満たした教師が申請できる民間の登録credentialです。

そのため、

RYT取得=指導力の完全な保証

ではありません。

実際のヨガ指導には、trainingだけでなく、自身の練習、指導経験、安全管理、観察、コミュニケーション、継続学習なども関係します。

Yoga AllianceのScope of Practiceも、登録教師に対して自らの教育・経験・能力の範囲で活動することを求めています。


RYTとRYSの違い

最初にここを理解すると、Yoga Alliance制度がかなり分かりやすくなります。

略称 正式名称 対象
RYT Registered Yoga Teacher ヨガ教師
RYS Registered Yoga School ヨガ教師養成スクール

つまり、

RYT=人

RYS=学校・teacher training program

と考えると分かりやすいでしょう。

詳しい違いについては「RYTとRYSの違い」の記事で別途解説します。


Yoga Allianceの教師credential

Yoga Allianceには現在、複数の教師向けcredentialがあります。代表的なのがRYT200とRYT500です。

RYT200

RYT200は、Yoga Allianceに登録されたRYS200の200時間teacher trainingを修了した人が申請できるcredentialです。

登録前の指導経験は要求されません。

ただし、

「200時間講座を修了した」ことと「Yoga AllianceにRYT200として登録した」ことは別

です。

RYS修了後、本人がYoga Allianceへ申請します。

RYT500

RYT500は、

RYS500による500時間training

または、

200時間training+RYS300による300時間advanced training

によってtraining要件を満たします。

さらに、RYT500登録前には少なくとも100時間のヨガ指導経験が必要です。

RYT500については別記事で詳しく解説しています。

E-RYT200・E-RYT500

Eは「Experienced」の意味です。

通常のRYTより多くの指導経験を満たした教師のcredentialです。

E-RYT200では、RYS200修了後の1,000時間以上の指導経験と、最低2年間の指導歴などが要件になっています。

E-RYT500にはさらに多くの指導経験が求められます。

なお、2026年現在のRYS基準では、RYS200のLead TrainerにもE-RYT500が求められています。

RCYT

Registered Children’s Yoga Teacherです。

RYTを持つ教師が、RCYSの95時間children’s yoga teacher trainingを修了し、その修了後に30時間のchildren’s yoga指導経験などの要件を満たすことで登録できます。

RPYT

Registered Prenatal Yoga Teacherです。

RYTに加え、RPYSの85時間prenatal yoga teacher trainingと、修了後30時間のprenatal yoga指導経験などが必要です。


Yoga Allianceのスクールcredential

教師側とは別に、teacher trainingを提供するスクールにもcredentialがあります。

現在は、

RYS200

RYS300

RYS500

RCYS

RPYS

の5つです。

RYS200

基礎的な200時間teacher trainingを提供するスクールです。

現在のRYS200 Standardsでは、

  • Techniques, Training and Practice
  • Anatomy and Physiology
  • Yoga Humanities
  • Professional Essentials

という4つのEducational Categoriesを中心に構成されています。

RYS300

200時間レベルの基礎を土台として、さらに300時間学ぶadvanced teacher trainingです。

RYS300は存在しますが、RYT300という教師credentialは存在しません。

RYS500

基礎200時間とadvanced 300時間を統合した500時間teacher trainingを提供するcredentialです。


「RYT300」という資格はない

ここは特に混同されやすいところです。

Yoga Allianceには、

RYS300

はあります。

しかし、

RYT300

というteacher credentialはありません。

一般に「RYT300を取る」と表現されているものの多くは、

RYT200相当の基礎trainingを修了した後、RYS300の300時間advanced trainingを修了してRYT500を目指す

という意味です。

詳しくは「RYT300とは?」の記事で整理します。


RYTになるまでの基本的な流れ

RYT200を例にすると、

1.有効なRYS200を選ぶ

2.200時間teacher trainingを修了する

3.スクールから修了証明を受け取る

4.本人がYoga Allianceへ登録申請する

という流れです。

Yoga Allianceは申請時のtraining修了を確認するため、RYSが発行したcertificateを使用します。

したがって、

「スクール卒業=自動的にYoga Alliance会員になる」

わけではありません。


オンラインでもYoga Allianceのtrainingは受講できる?

2026年現在、Yoga AllianceのRYSは、

100%対面

100% distance learning

ハイブリッド

など複数形式でteacher trainingを提供できます。

一方、現行Standardsでは各プログラムの最低15%を同期形式で実施する必要があります。RYS200なら30時間、RYS300なら45時間、RYS500なら75時間が最低synchronous hoursです。

つまり「オンラインだからYoga Alliance対象外」という考え方は、現在の制度とは異なります。

ただし学習形式だけでスクールの質が決まるわけではありません。


Yoga Allianceへの登録費はいくら?

2026年8月確認時点では、教師がYoga Allianceへ登録する際の費用として、

Application Fee:50米ドル

Annual Membership Fee:65米ドル

が案内されています。

これはスクールのteacher training受講料とは別です。

料金や制度は変更される可能性があるため、実際に申請する際はYoga Alliance公式サイトで最新情報を確認してください。


Yoga Allianceに登録する意味と限界

Yoga Allianceへの登録によって、

  • Yoga Allianceのcredentialを使用できる
  • 公式directoryへ登録できる
  • Continuing Education等の会員向けリソースを利用できる
  • 共通のStandards・Ethical Commitmentに基づくコミュニティへ参加できる

といった意味があります。

一方で、

RYTを持っていれば優れた教師である

必ず就職できる

海外で自由に働ける

国家資格と同じ効力がある

というものではありません。

資格名だけを見るのではなく、何を学び、どれだけ練習し、その後どのような指導経験を積むかも重要です。


Yoga Alliance認定校・登録校を確認する方法

受講を検討しているスクールが現在有効なRYSかどうかは、Yoga Alliance公式directoryで確認できます。

現在のdirectoryでは、RYS200・RYS300・RYS500などのdesignationに加えて、オンライン、Residential、Destination / retreatなどの条件でもtrainingを検索できます。

具体的な検索方法については「Yoga Alliance認定校の調べ方」の記事で解説します。


Yoga Allianceのスクールを選ぶときに確認したいこと

「RYSだからどこでも同じ」というわけではありません。

Yoga Allianceは共通Standardsを設けていますが、各スクールの、

  • カリキュラム
  • ヨガの伝統・スタイル
  • 講師
  • 指導練習
  • フィードバック
  • 評価方法
  • 学習期間
  • オンラインと対面の割合
  • 修了後の継続学習

などには違いがあります。

資格名だけではなく、自分が何を学びたいのかを基準に比較することが大切です。


よくある質問

全米ヨガアライアンスは国家資格ですか?

いいえ。RYTなどは日本の国家資格ではなく、Yoga Allianceが運営する民間の登録credentialです。

RYT200を取ればヨガを教えられますか?

日本ではRYT200がなければヨガを教えてはいけないという法律はありません。RYT200は200時間teacher trainingを修了し、Yoga Allianceへ登録した教師のcredentialです。

RYT200の講座を修了すれば自動的にRYT200になりますか?

いいえ。RYS200修了後、本人がYoga Allianceへ申請します。

RYT300はありますか?

Yoga Allianceの教師credentialとしてRYT300はありません。RYS300という300時間advanced teacher trainingを提供するスクールcredentialがあります。

RYT500には指導経験が必要ですか?

はい。RYT500では500時間のtraining要件に加え、登録前に少なくとも100時間の指導経験が必要です。

オンラインだけでもYoga Allianceのtrainingは可能ですか?

現行RYS Standardsでは100% distance learning形式も認められています。ただし最低限必要な同期時間などの要件があります。


まとめ

Yoga Allianceは、ヨガ教師とteacher trainingスクールのためのStandards・credential・登録制度を運営する組織です。

特に覚えておきたいのは、

RYT=教師

RYS=teacher trainingスクール

という違いです。

RYT200やRYT500は国家資格ではありません。また、teacher training修了とYoga AllianceへのRYT登録も別です。

資格名だけを見るのではなく、制度を正確に理解したうえで、自分に必要なtrainingや学習方法を選ぶことが大切です。