1-42 śabdārthajñānavikalpaiḥ saṅkīrṇā savitarkā samāpattiḥ
शब्दार्थज्ञानविकल्पैः सङ्कीर्णा समापत्तिः॥४२॥
それらの内で名前、意味、知識が分別により混じっているのが有尋定
_________________________
savitarkā सवितर्कासवितर् サヴィタルカー(有尋)
samāpattiḥ समापत्तिः サーマパッティ(定)
1-9の分別知と尋は同じです。
肉体次元での物を表す語(名称)とその語が示す客体(意味)、それに関する知(観念、知識)とを区別する分別知が混在しているものは有尋定だという説明です。
_________________________
名前と意味と知識が同一視されることで、曖昧な理解をされたり誤解の原因になります。呼び名と、過去に蓄積したそのものに対する知識は、いま目の前にみる対象とは同じにはならないのです。
この混乱は、自分に対しても常に起こっています。
自己の本質を見誤り、誤解を招いている状態から抜け出ることが必要です。
言葉は幅広く使われる道具であり、人それぞれの過去の蓄積により受け止め方も違うため、伝えるのはとても大変なことではあります。本来の意味に近づく努力が大切で、間違った認識や記憶への限定を解いていくのはとても優しい行いだと感じます。
Yogaを伝えたい人々によって口伝でこの時代まで繋がってきた奇跡がとても美しいです。