目次
- RYS200になるには?Yoga Alliance登録校の条件・E-RYT500・申請費用【2026年版】
- RYS200とは?
- 結論|RYT500を取得しただけではRYS200のLead Trainerにはなれない
- RYT500とE-RYT500の違い
- RYS200のLead Trainerとは?
- RYS200になるまでの基本的な流れ
- RYS200の200時間では何を教える?
- RYS200では受講生の評価も必要
- RYS200はオンラインでも開講できる?
- RYS200の申請費用はいくら?
- Yoga AllianceへのRYS200申請で準備すること
- RYS200を作るときは「200時間を埋める」ことから考えない
- RYS200を開校することと「ヨガスクールを経営すること」は別
- エクロールヨガのヨガスクール開校サポートについて
- 実際にRYS200の指導に携わるまでには時間がかかる
- よくある質問
- RYS200は「RYT500の次の資格」ではない
RYS200になるには?Yoga Alliance登録校の条件・E-RYT500・申請費用【2026年版】
「自分でRYT200のヨガインストラクター養成講座を開講したい」
「Yoga AllianceのRYS200としてスクールを登録するには、RYT500を取得すればよい?」
「ヨガインストラクターとして経験を積んだ後、自分のティーチャートレーニングを作ってみたい」
このように考えたとき、最初に整理しておきたいのが、RYTとRYS、RYT500とE-RYT500の違いです。
特に注意したいのは、
RYT500を取得しただけで、自動的にRYS200のLead Trainerになれるわけではない
という点です。
2026年現在、Yoga AllianceのRYS200では、Lead TrainerにE-RYT500が求められています。
この記事では、
-
RYS200とは何か
-
RYS200になるための条件
-
RYT500とE-RYT500の違い
-
Lead Trainerの要件
-
200時間カリキュラムの構成
-
オンラインでのRYS200運営
-
Yoga Allianceへの申請費用
-
申請までに準備したいこと
を順番に整理します。
※Yoga Allianceの制度や料金は変更されることがあります。実際に申請する際は、必ずYoga Alliance公式サイトの最新Standards・Application Guideをご確認ください。
RYS200とは?
RYS200とは、Registered Yoga School 200の略称です。
Yoga Allianceが定めるStandardsに基づいて、200時間のヨガ教師養成プログラムを提供するRegistered Yoga Schoolのcredentialです。
日本では「全米ヨガアライアンス認定校」と表現されることも多いですが、正式にはYoga Allianceの**Registered Yoga School(RYS)**です。
混同されやすいRYTとRYSを簡単に整理すると、
| 略称 | 正式名称 | 対象 |
|---|---|---|
| RYT | Registered Yoga Teacher | ヨガ教師 |
| RYS | Registered Yoga School | ヨガ教師養成スクール |
| RYT200 | Registered Yoga Teacher 200 | 200時間trainingを基礎とする教師credential |
| RYS200 | Registered Yoga School 200 | 200時間teacher trainingを提供するスクールcredential |
つまり、
RYT=人
RYS=スクール・teacher training program
と理解すると分かりやすいでしょう。
Yoga AllianceそのものやRYT・RYSの違いについて詳しく知りたい方は、「全米ヨガアライアンスとは?」および「RYTとRYSの違い」の解説もあわせてご覧ください。
結論|RYT500を取得しただけではRYS200のLead Trainerにはなれない
以前は、
「RYT500を取ればRYS200を開校できる」
と説明されることもありましたが、2026年現在の制度を理解するうえでは、この説明だけでは不十分です。
現在のRYS200 Standardsでは、RYS200のLead Trainerには、
E-RYT500
が求められます。
ここで重要なのが、
RYT500とE-RYT500は別のcredential
ということです。
500時間のtrainingを修了してRYT500になっただけでは、E-RYT500にはなりません。
RYT500とE-RYT500の違い
RYT500は、主に500時間のteacher trainingと一定の指導経験を満たした教師のcredentialです。
一方、E-RYT500の「E」は、
Experienced
を意味します。
つまり、より多くの実際の指導経験を積んだ教師に対するcredentialです。
大まかに整理すると次のようになります。
| 項目 | RYT500 | E-RYT500 |
|---|---|---|
| 500時間のtraining | 必要 | 必要 |
| 指導経験 | 登録前に必要 | より多く必要 |
| 合計2,000時間の指導実績 | 不要 | 通常ルートでは必要 |
| 長期間の指導経験 | 必須ではない | 通常ルートでは必要 |
| RYS200のLead Trainer | 不可 | 可能 |
通常ルートでE-RYT500を申請する場合、Yoga Allianceでは500時間の登録trainingに加え、一定期間にわたるヨガ指導経験と合計2,000時間の指導実績を求めています。
そのため、
RYT200 → RYT500 → E-RYT500
は、単に講座を続けて受講するだけのステップではありません。
途中で実際にヨガを指導し、経験を積むことが重要になります。
RYS200のLead Trainerとは?
Lead Trainerは、RYSのteacher trainingにおいて中心的な役割を担う指導者です。
単に講座名義上の責任者というだけではなく、Yoga Alliance Standardsに沿って、trainingの主要部分を実際に担当します。
2026年現在、RYS200では、
-
Lead TrainerはE-RYT500を保持する
-
1つのRYS200 programに最大5名までLead Trainerを設定できる
-
Lead Trainerが200時間中、最低150時間を担当する
という基準があります。
つまり、
「E-RYT500の人に名前だけ借りればよい」
という制度ではありません。
Lead Trainerが、実際の教育の中心を担うことが前提になっています。
RYS200になるまでの基本的な流れ
一般的には次のように考えると分かりやすいでしょう。
1.ヨガ教師としてtrainingを受ける
まずはRYS200などで基礎trainingを修了します。
↓
2.RYT200として学び・指導経験を積む
資格名だけではなく、実際のヨガクラスを担当しながら指導経験を積んでいきます。
↓
3.500時間レベルのtrainingへ進む
RYS500の500時間training、または、
200時間training+RYS300の300時間advanced training
などによって500時間のtraining要件を満たします。
↓
4.RYT500を取得する
RYT500には500時間のtrainingに加えて、Yoga Allianceが定める指導経験要件があります。
↓
5.さらに指導経験を積みE-RYT500を目指す
通常ルートでは、一定期間・一定時間のヨガ指導経験を積みます。
↓
6.RYS200のカリキュラムを設計する
200時間のteacher trainingとして、Yoga Alliance Standardsに適合するカリキュラム・学習目標・評価方法などを設計します。
↓
7.Yoga AllianceへRYS200を申請する
スクール情報、カリキュラム、Lead Trainer、教育方法など必要な情報を提出し、審査を受けます。
↓
8.承認後、RYS200としてteacher trainingを運営する
このように、
「RYT500を取得する」ことと「RYS200を登録・運営する」ことの間には、複数の段階があります。
RYS200の200時間では何を教える?
Yoga AllianceのRYS200 Core Curriculumは、大きく4つのEducational Categoriesで構成されています。
1.Techniques, Training and Practice
アーサナ、プラーナーヤーマ、瞑想など、ヨガの実践・技法を学ぶ領域です。
目安となる時間は75時間です。
単にポーズを覚えるだけではなく、
-
アーサナ
-
シークエンス
-
安全性
-
プラーナーヤーマ
-
subtle body
-
瞑想
などを扱います。
2.Anatomy and Physiology
解剖学、生理学、バイオメカニクスなどを学びます。
目安は30時間です。
ヨガ教師養成では、単に筋肉や骨の名称を覚えるだけではなく、実際のヨガ指導や安全性と結びつけて理解することが重要です。
3.Yoga Humanities
ヨガの歴史・哲学・倫理などを扱う領域で、目安は30時間です。
例えば、
-
ヨガ史
-
ヨガ哲学
-
ヨーガ・スートラなどの思想
-
ヨガ倫理
-
Yoga AllianceのEthical Commitment
などが関係します。
4.Professional Essentials
ヨガを「知っている」だけではなく、実際に指導するために必要な教育領域です。
目安は50時間です。
例えば、
-
Teaching Methodology
-
シークエンス設計
-
cueing
-
class management
-
Professional Development
-
practice teaching
-
フィードバック
-
mentorship
などが含まれます。
このほか、Core Curriculumのカテゴリー内で最大15時間のElective Hoursを設定できます。
したがって、RYS200を作る場合、
「自分が教えたい内容を200時間分並べる」
だけでは不十分です。
Yoga AllianceのEducational Categoriesと学習目標に沿って、200時間全体を体系的に設計する必要があります。
RYS200では受講生の評価も必要
RYS200では、
200時間に参加したから自動的に全員修了
という考え方ではありません。
スクール側には、trainingを通して受講生が必要な知識・技能・経験を身につけたかを確認する仕組みが求められます。
そのためカリキュラムを作る際には、
-
学習目標
-
理解度確認
-
指導実習
-
フィードバック
-
課題
-
修了判定
なども考えておく必要があります。
「何を教えるか」だけでなく、
「受講生が何をできるようになったら修了とするか」
まで設計することがteacher trainingでは重要です。
RYS200はオンラインでも開講できる?
2026年現在、Yoga AllianceのRYSは、
-
100%対面
-
100%distance learning
-
対面とdistance learningを組み合わせたハイブリッド
など、複数の形式でtrainingを提供できます。
したがって、
RYS200=必ず200時間すべて対面
ではありません。
ただし、重要な条件があります。
Yoga Allianceでは現在、training時間の最低15%をsynchronous formatで実施することを求めています。
RYS200の場合、
200時間 × 15%=30時間
です。
つまり、RYS200では最低30時間の同期学習が必要です。
synchronousとは、講師と受講生が同じ時間に参加し、リアルタイムで相互にやり取りできる形式です。
そのため、
200時間すべてを録画動画の視聴だけで修了するRYS200
という設計にはできません。
オンラインtrainingを設計する場合も、
-
asynchronous学習
-
synchronous授業
-
指導練習
-
質疑応答
-
フィードバック
-
評価
をどのように組み合わせるかが重要になります。
RYS200の申請費用はいくら?
2026年8月確認時点で、Yoga Allianceが案内しているRYS credentialの費用は、
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| Application Fee | 400米ドル |
| Annual Membership Fee | 240米ドル |
| 初年度合計 | 640米ドル |
です。
Application Feeは一度の申請費用、Annual Membership Feeは年間費用です。
複数のRYS credentialを持つ場合は、credentialごとに料金が設定されます。
なお、これらはYoga Allianceへ支払う費用です。
実際にteacher trainingを運営する場合には、別途、
-
教材制作
-
LMS
-
オンライン配信環境
-
スタジオ
-
会場
-
講師
-
保険
-
広告
-
決済
-
事務局運営
などの費用が発生する場合があります。
したがって、
「640ドルあればRYS200を開校できる」
という意味ではありません。
Yoga AllianceへのRYS200申請で準備すること
Yoga AllianceへRYS200を申請する前に、少なくとも次の項目を整理しておく必要があります。
カリキュラム
200時間をどのEducational Categoriesに配分し、何を教えるか。
学習目標
それぞれのtrainingを通して受講生が何を理解し、何ができるようになるのか。
Lead Trainer
現行Standardsを満たすE-RYT500のLead Trainerを配置できるか。
Faculty
Lead Trainer以外のTrainerやFacultyをどのように構成するか。
学習形式
対面・オンライン・ハイブリッドをどのように組み合わせるか。
synchronous hours
最低30時間の同期学習をどのように確保するか。
評価
受講生の知識・技能・指導能力をどのように確認するか。
修了証
Yoga Allianceの要件に対応した修了証を発行できるよう準備します。
Ethical Commitment
Yoga Allianceが求める倫理的な枠組みについても確認しておく必要があります。
RYS200を作るときは「200時間を埋める」ことから考えない
teacher trainingを作ろうとすると、
「解剖学を何時間にするか」
「アーサナを何ポーズ教えるか」
「オンライン動画を何時間作るか」
という時間配分から考えたくなるかもしれません。
しかし、本来は、
どのようなヨガ教師を育てたいのか
を最初に考えることが重要です。
例えば、
-
初心者を安全に指導できる
-
60分のヨガクラスを設計できる
-
参加者を観察して必要な選択肢を提示できる
-
自分の指導範囲と限界を理解できる
-
ヨガの歴史・哲学を単純化しすぎず説明できる
-
解剖学の知識を実際の指導に活用できる
など、
修了時に受講生が何をできるようになるか
を先に決めます。
そこから必要な教材・授業・実習・評価を逆算して設計したほうが、teacher training全体の一貫性を作りやすくなります。
RYS200を開校することと「ヨガスクールを経営すること」は別
Yoga Allianceの基準を満たし、RYS200として登録されることは重要です。
しかし、
RYS200登録=スクール経営が成功する
ということではありません。
実際の運営には、
-
誰に教えるか
-
どのような特徴を持つtrainingにするか
-
受講料
-
集客
-
入学前案内
-
受講規約
-
キャンセル対応
-
LMS
-
講師管理
-
受講期限
-
課題管理
-
修了判定
-
修了後サポート
なども必要になります。
RYS200のStandardsはteacher trainingの重要な土台ですが、実際のスクール運営には教育設計と事業運営の両方が必要です。
エクロールヨガのヨガスクール開校サポートについて
エクロールヨガでは、これまでのヨガ教師養成講座運営の経験をもとに、ヨガスクールやteacher trainingの開校を検討する方へのサポートも行っています。
ただし、
エクロールヨガの開校サポートを受講すること自体が、Yoga AllianceのRYS200登録資格になるわけではありません。
Yoga AllianceへのRYS200登録には、Lead Trainer、カリキュラム、教育時間、申請など、Yoga Allianceが定める要件を満たす必要があります。
開校サポートは、
-
teacher trainingの考え方
-
カリキュラム設計
-
シラバス
-
学習方法
-
講座運営
-
スクール運営
-
Yoga Alliance申請に向けた準備
などを整理するためのサポートとして位置づけています。
制度上の要件と、スクール運営を支援するサービスは分けて理解することが重要です。
実際にRYS200の指導に携わるまでには時間がかかる
RYT200を修了した直後に、
「いつか自分のteacher trainingを作りたい」
と考えること自体は問題ありません。
ただし、teacher trainingでこれからヨガ教師になる人を育てることには、大きな責任があります。
そのため、
RYT200
↓
実際のヨガ指導
↓
継続学習
↓
500時間training
↓
さらに指導経験
↓
E-RYT500
↓
teacher trainingの設計・運営
という時間をかけたプロセスには意味があります。
エクロールヨガでも、RYT200修了後に地域でヨガ指導を続け、経験を積みながら養成講座の指導へ進んだ卒業生がいます。
資格を「次々に取得する」だけではなく、
学ぶ → 教える → 振り返る → また学ぶ
という循環を続けることが、将来ヨガ教師を育成する立場になるうえで重要だと考えています。
よくある質問
RYT200だけでRYS200を開校できますか?
RYS200のLead Trainerになるためには、2026年現在E-RYT500が求められています。RYT200のみではLead Trainerの要件を満たしません。
RYT500を取得すればRYS200を開校できますか?
RYT500だけではRYS200のLead Trainer要件を満たしません。
現在求められているのはE-RYT500です。
E-RYT500では500時間trainingだけでなく、一定の指導経験が必要になります。
E-RYT500とは何ですか?
Experienced Registered Yoga Teacher 500の略称です。
500時間trainingに加えて、Yoga Allianceが定める一定期間・一定時間の指導経験を満たした教師が申請できるcredentialです。
RYS200はオンラインだけでも開講できますか?
現在のYoga Alliance Standardsでは100%distance learning形式も認められています。
ただし、RYS200では最低30時間のsynchronous trainingが必要です。
そのため、200時間すべてを録画教材だけで構成することはできません。
RYS200になるにはいくらかかりますか?
2026年8月確認時点では、Yoga AllianceへのRYS credentialのApplication Feeは400米ドル、Annual Membership Feeは240米ドルで、初年度は合計640米ドルです。
ただし、実際のスクール開校には教材・システム・講師・会場・広告など別の費用が必要になる場合があります。
RYS200とRYT200は何が違いますか?
RYT200は教師側のcredential、RYS200は200時間teacher trainingを提供するスクール側のcredentialです。
RYT=Teacher、RYS=Schoolと覚えると分かりやすいでしょう。
RYS200は「RYT500の次の資格」ではない
RYS200について最も大切なのは、
RYT500を取得すれば、そのままRYS200を開校できるわけではない
という点です。
2026年現在のRYS200では、Lead TrainerにE-RYT500が求められています。
さらに、
-
200時間のCore Curriculum
-
Lead Trainerによる規定時間の指導
-
synchronous training
-
受講生の評価
-
Ethical Commitment
-
Yoga AllianceへのRYS申請
など、スクールとして満たすべき要件があります。
そのため、
RYT200 → RYT500 → RYS200
という単純な「資格の階段」と考えるより、
ヨガを学ぶ → 実際に教える → 経験を積む → より深く学ぶ → 教師を育成する準備をする
というキャリアの流れとして考えるほうが実態に近いでしょう。
自分のteacher trainingを作りたい場合は、Yoga Allianceの登録要件だけではなく、
「自分はどのような教師を育てたいのか」
という教育の目的から考えることをおすすめします。